ふたりの「F」

1998年の夏のことだった。パリのカルナヴァレ博物館で、私はフランツ・リストに出会った。 肖像画に描かれていたのは、28歳のリストだ。すらりと伸びた長身を黒衣に包み、金茶の髪が縁取...

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小説の射程

大晦日。記憶に残る年となった、2022年を振り返る。 6月に小説家としてのデビュー作『F ショパンとリスト』(集英社文庫)を出版した。 朝日新聞・日経新聞の書評欄ほか、多くの読書家...

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