OTTAVA Domenica 第4回「英国万歳!」(10月26日放送)

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10月最後の放送、ということでテーマは「英国」。
ヘンデル「ジョージ2世の戴冠式アンセム」にはじまり、「グリーンスリーブス幻想曲」「惑星」「エニグマ変奏曲」など、エリザベス2世女王陛下のダイヤモンドジュビリー(在位60年記念式典)のセットリストを随所で再現してみました。
各コーナーでも、モーツァルトのロンドン修業やロマン派とウィリアム・ターナーの関係性など、英国にちなんだ話題を。 

じつは10月は「月間テーマ: 自己紹介」として、パリ(ヴェルサイユ)、ウィーンという大好きな都市をめぐってきたのですが、大トリであるロンドンは、やはりわたしの憧れの原点だなあと再確認しました。

なによりの収穫は、林田さんによる「静かな午後」(ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ/波多野睦美 訳)の朗読から歌曲へとつながる、奇跡のように美しい瞬間。

下の絵画が、番組のなかでもご紹介した「プロセルピナ」。

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ウィリアム・モリスの妻であり、ロセッティの思い人でもあった、ジェーン・モリスをモデルにしています。
昨年の英国美術旋風について、簡単にまとめた記事もありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

http://otome-classic.hatenablog.com/entry/2013/09/09/160854

 

【3時のモーツァルト】
ロンドン音楽帳 K.15

【きょうの朗読】
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「静かな午後」(波多野睦美 訳、ヴォーン・ウィイリアムズ作曲)

【麻衣のオススメ】
ルネ・マルタン著/高野麻衣解説『フランス的クラシック生活』(PHP新書)

フランスの港町ナントで誕生し、もっともエキサイティングな“クラシック・フェス”として世界に衝撃を与える「ラ・フォル・ジュルネ」。その仕掛け人ルネ・マルタン初のクラシック・ガイド――と銘打って、2011年に執筆した新書です。

「休日の朝、気持ちのよい二度寝に」「くたびれた帰り道」「恋人と、きらめく街を歩く」といった、仕事から恋愛までの日常のシチュエーション(お題)をルネにインタビューし、彼がセレクトした曲をご紹介するという形式。「すてきな音楽は、あなたのすぐ隣にある」をテーマに、これまでOTTAVAでもお話したような、歳時記的なクラシックとのつきあい方(スタイリング)コラムも添えています。

音楽のみならず、すべてのアートとともに生きるフランス人ならではの視点、向き合い方の多くを、私はルネ・マルタンから学びました。出会ってから6年、構想から3年ほど費やした力作。ぜひこの機会にご高覧ください。

フランス的クラシック生活 (PHP新書)

 

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