OTTAVA Domenicaのクリスマス特集第2弾は、バッハ&ボブ・チルコットのクリスマス音楽からスタートしました。
先週はじめて訪れたジブリ美術館もちょうどアドヴェント。
「クルミわり人形とネズミの王さま」展が開催中で、クリスマスを想う気持ちが高まった!……という報告から、宮崎駿さん=昭和のロマンティック男子説や久石譲さんインタビュー計画で盛り上がりました。
林田さん選の「日曜日の本」も、テーマは『クルミわりとネズミの王さま』。わたしが大好きなのは、原作の翻訳者・上田さんが教えてくれたこのひみつです。(ホフマンは)マリーが見た時の気持ちになりきって「木でできた」ではなく「木でできたように見える」と書き分けているわけです。子どもの立場に立てばそうでなくてはいけないでしょうね。だからクルミわりも「クルミわりさん」で、「クルミわり人形」とは言えない。人形という言葉はだいぶ後になって出てくるだけです。――三鷹の森ジブリ美術館「クルミわり人形とネズミの王さま展」パンフレットより
ディズニーランドの夢へのゲートであるワールドバザールでも、この時期はいつもチャイコフスキーの「くるみ」の夢の世界への音楽が流れているんだよという林田さんのお話にも、ホフマンやウォルト・ディズニーの精神を受け継ぐ“子ども目線の本気勝負”の大切さを痛感しました。宮崎さんも林田さんも、そういう精神の持ち主ですし、わたしもそうありたい。せわしなく過ごしてしまう日々のなかで、せめてこの季節だけはゆっくり、だいすきなメルヘンの世界にひたりたいと再確認しました。ロシアの紅茶片手に、ホフマンとチャイコフスキーの不思議の国へ、みなさんも一緒に旅立ちましょう!
【3時のモーツァルト】
エクスルターテ・ユピラーテ K.165
【きょうの朗読】
ヘンデル: オラトリオ『メサイア』第二部
【日曜日の本】
E.T.A.ホフマン『クルミわりとネズミの王さま』(上田真而子訳、岩波少年文庫)[林田直樹・選]
- 作者: E.T.A.ホフマン,E.T.A. Hoffmann,上田真而子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/11/17
- メディア: 単行本
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【麻衣のオススメ】
KUSMI TEA クスミティ クリスマスティ 25g缶私たちが「紅茶」と聞いて思い出すのは英国流(イングリッシュ・ティ)。じつは東方には、ロシアを中心にサモワール(やかんと火鍋を組み合わせた茶用湯沸かし器)で淹れる紅茶の文化があります。帝政ロシアの時代に発明されたサモワールは、かの国の長くて寒い冬に彩りを添えました。紅茶をジャムやスパイスで煮出すロシア流紅茶です。1867年にサンクトペテルブルグで創業したクスミティは、皇帝ツァーの御用達の茶商でした。1917年のロシア革命でフランスに亡命、いまではパリ土産としても定番です。
クリスマス限定のこのフレーバーは、オレンジ、アーモンド、ローズ、バニラ、スパイスなどをブレンドした華やかなもの。手のひらサイズのミニ缶なので、プチギフトとしても大活躍しそう。チャイコフスキーの音楽にあわせて楽しみたいですね。
※ちなみに、巻頭のドラマCD『くるみ割り人形』もオススメ。出演の石田彰さん、釘宮理恵さんのインタビューや公演レポートを担当しました。
絵本つき クラシックドラマCD チャイコフスキー:くるみ割り人形
- アーティスト: ラトル(サイモン),リベラ,石田彰,釘宮理恵
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2010/11/17
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