OTTAVA Domenica 第22回「サックス・ボーイズ・ブラボー」(3月1日放送)

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本日のOTTAVA Domenica、テーマは「春」。

3月最初の放送ということで、さまざまな春の音楽をお届けするのですが……裏テーマは「チーム男子万歳」!

新コーナー第2回の「今月の芸劇ウインド・オーケストラ」には大坪俊樹さん&都築惇さん(写真)をお迎えし、サックス男子による生演奏まで披露していただきました。サックスを選んだ理由、その音のしくみ解説も楽しかったですが、最高だったのが林田さんを含む3人の男子トーク! ある青春の肖像(?)まで味わえる爆笑のひとときでした。

芸劇ウインド・オーケストラ第1回演奏会
3/13(金)19:00 東京芸術劇場
http://www.geigeki.jp/performance/concert042/c42-2/

旬の話題での、女子たち大絶賛のMETライブ『メリーウィドウ』VS 男子トイレ行列上等、ドレスデン・シュターツカペレのブルックナーの対比もおもしろかった!

林田さんの「日曜日の本」『ピアノを弾く哲学者』、アカデミー賞の話題とルネ・マルタンの「パシオン」から連想した高野オススメの映画『エデンより彼方へ』など、周辺文化の話題もたっぷりです。

 

【3時のモーツァルト】
ファゴット協奏曲

 

【日曜日の本】
フランソワ・ヌーデルマン、橘明美訳『ピアノを弾く哲学者』(太田出版)[林田直樹・選]

ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト (atプラス叢書)

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【麻衣のオススメ】
エデンより彼方に [DVD]

今年のアカデミー賞では、ジュリアン・ムーアがついに悲願の最優秀主演女優賞を獲得しました。ジュリアンは15年ほど前から、実力派女優としてさまざまな監督に愛されてきた人。そんな監督のひとりが『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズでした。

『エデンより彼方に』は1950年代のダグラス・サーク監督作に代表される「メロドラマ」の世界観を、スタイルとして踏襲した作品。舞台は、人種差別が根強く残る50年代アメリカの郊外。“清く正しく美しい”主婦キャシーは夫がじつは同性愛者であることを知り、打ちひしがれる。そして気づかってくれる黒人庭師に心が傾いていく。紅葉や、女性たちのドレスのビビッドな色彩。少しざらついた映像に、メランコリックな音楽。キャシーを演じたジュリアンは、この作品でもアカデミー賞候補になりました。

時代背景と愛のはざまで葛藤するキャシーの抑えた表情は、まさに「パシオン」。モデルとなったダグラス・サーク作品は、ラ・フォル・ジュルネの芸術監督ルネ・マルタンの大のお気に入りでもあるのです。旬の話題かつ、音楽祭の予習にもなる『エデンより彼方に』。この機会にぜひ、チェックしてみてください!

エデンより彼方に [DVD]

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