4月より「日々楽しい生活を」がテーマのカルチャーメディア「楽活」にて、アート×音楽コラムを書かせていただくことになりました。
絵画と音楽には、時代ごとの空気感やメッセージに満ちた「物語」があります。
美術館で音声ガイドを聴いていたら、一枚の絵画の前で流れだした音楽に、涙が出るほどの共鳴を味わったーーそんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ということで、このコラムでは高野麻衣が話題の展覧会を巡りながら、 心に浮かんだ楽曲をプレイリストでご紹介いたします。
第1回の舞台は「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」。
現在、国立新美術館(東京・乃木坂)で開催中の「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」。世界的コレクター、エミール・ゲオルク・ビュールレによる「世界最高峰の印象派コレクション」が大きな話題を呼んでいます。
「印象派(印象主義)」とは、19世紀末後半から20世紀初めのフランスで起きた芸術運動。描く対象の輪郭や色より、周囲の光や空気の変化をとらえようとした画家たちーーですが、じつは音楽家のなかにもマネ、モネ、ルノワールらの絵画に影響を受け、光や風、木々のざわめき、波、匂いなど、変化していく瞬間的なイメージを音にした人々がいました。
記念すべき第1回のプレイリストはそんな「音楽の印象派」、ドビュッシー、サティ、ラヴェルを中心にセレクトします。
(後略)
おかげさまで、23日に公開された第1回は好評をいただいております。
やっぱり、「読んですぐ聞ける」というのが肝心みたいですね。
こちらのエントリで書かれている、展覧会にちなんだクラシック音楽の「プレイリスト」ですが、Spotifyで無料で聞けるようになってて、重宝します。いままでロマン派のドイツ系ばっかり聞いてた僕には絶対できないセンスのよい選曲が素晴らしいので、ぜひ聴いてみて下さい! https://t.co/CDcTMWIikf
— かるび@アート&映画! (@karub_imalive) 2018年4月25日
音楽を思い浮かべると、止まっているはずの絵画が生き生きと動き出す――その瞬間が、私はなによりも大好きです。
これからもみなさまと、そんな瞬間を分かちあえれば幸いです。
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」は、国立新美術館で5月7日まで開催中。アートを味わう上質な時間のおともに、ミュージアム・プレイリスト、ぜひご活用ください。
5月は「パディントン展」で英国にトリップ! どうぞお楽しみに!
ドビュッシーに魅せられた日本人―フランス印象派音楽と近代日本
- 作者: 佐野仁美
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