あこがれのドルチェ・ヴィータ|アート オブ ブルガリ

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創業131年のローマのジュエラー、ブルガリ。

現在、上野の東京国立博物館・表慶館では、1884年から今日に至るまでの貴重な作品を集めた回顧展「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」が行われている。

ブルガリといえば、一目でほかとの違いがわかる大ぶりなデザインと、個性的なスタイル。今回、ブルガリの創業一族のルーツがギリシャにあると知ったことで、なんとなく謎が解けるような気がした。考えてみれば不思議な「BVLGARI」というスペルも、このルーツを強調したものだという。

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古代ギリシャやローマ文化の美術・建造物に加え、アジアや日本にインスピレーションを得た作品も多い。その創造性は、アンディ・ウォーホルに「僕にとって、ブルガリの店に行くのは最高のコンテンポラリーアート展に行くようなもの」と言わしめるほど革新的なものだった。

展覧会の会場は、明治末期のネオクラシカル様式を代表する表慶館。歴史ある建物とブルガリの美が見事に融合している。

入ってすぐの天井には、プロジェクト・マッピングが。万華鏡のように変化するダイアモンド、サファイア、エメラルド、ルビーの「色のシンフォニー」は圧巻!

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そのあざやかな世界観が、「歓び(gioia)」を語源にもつジュエリーの本質を教えてくれた。

各展示室は時代ごとに分かれ、131年の歴史を辿ることができる。うれしいのが、イングリッド・バーグマン、グレース・ケリー、ソフィア・ローレンから宮沢りえまで、“時代の女神(ミューズ)たち”が身に纏ってきたジュエリーを写真付きで展示している点。映画とジュエリーの甘い関係は、本展の見どころのひとつだ。

そして目玉は、ブルガリにとってもっともアイコニックな女性、女優エリザベス・テイラーにフィーチャーした「テイラー・ルーム」。映画「クレオパトラ」で着用した衣装、リチャード・バートンとの(何度目かの?)結婚式のドレスがあり、これが華奢でかわいらしかった!

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わたしはやはりメイン・ヴィジュアルの「ソートワール」に使用されている誕生石でもある高貴なブルーサファイアが好きだが、リズのイメージはエメラルド(冒頭写真)。安らかで多幸感に満ちた「ドルチェ・ヴィータ」そのものだ。

結婚・離婚を繰り返した波乱万丈ぶりを喧伝されるリズだけれど、愛のこもったエメラルドを身にまとっていたそのとき、彼女はきっと幸福だったはず。いつか絶対に身につけよう……。リズの結婚ストーリーが気になる方は、長田杏奈さんによるこちらの記事もどうぞ。

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内覧会の夜にはオープニング・パーティーも。いつ見ても輝かしい女王様、宮沢りえのドレスもエメラルド色。個人的に、秋のテーマカラーになりそうな予感がする。展覧会は11月29日(日)まで開催中。

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www.bulgari.com

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