ミュージアム・プレイリスト 04「はじまりの音楽:JOMON展」

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カルチャーメディア「楽活」の「アート×音楽」連載。

高野麻衣が話題の展覧会を巡りながら、 心に浮かんだ楽曲をプレイリストでご紹介しています。

先日公開された第4回では、夏休み合併号として「縄文」展の音楽を。

夏休みの終わり、東京国立博物館(東京・上野)で開催中の「縄文 1万年の美の鼓動」展を再訪しました。

「縄文」といえば、骨太な縄文土器や、ユニークな土偶のイメージ。それらはこれまで、「素朴」とか「生命の躍動」といったフレーズと結びついてきました。私も実際に展覧会を訪れるまでは、プレイリストに「ゴジラのテーマ」のような音楽を想定していたくらいです。

しかし会場に足を踏み入れた瞬間、頭の中に響いたのは、あまりに静謐な、美しい音楽だったのです。

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1曲目は、静寂を音にしたようなストラヴィンスキー『春の祭典』から「序奏」でスタートしましょう。

『春の祭典』は20世紀初頭のパリで初演されたバレエ音楽ですが、作曲家の故郷ロシアの古代の信仰を描いた題材と、どこか東洋的な音階、とぼけたようなバソン(ファゴットのフランス版)の音が、太古の美の目覚めと響きあいます。

(後略)

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この展覧会ではじめて気づかされた、静謐な「縄文」の美。

ここから生まれたプレイリストは、意外にも20世紀以降の音楽でいっぱいに。とくにマックス・リヒターの「The Trees」は、帰り道もずっと聴き続けていたおきにいりです。

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>>プレイリストはこちらから。

まもなく閉幕となる「縄文 1万年の美の鼓動」、まだの方はもちろん、すでに行かれた方もいま一度足を運んで、音楽とともにJOMONの世界を。

アートを味わう上質な時間のおともに、ミュージアム・プレイリストをぜひ、ご活用ください。

さて、9月のプレイリストは「楽活」リニューアルのためお休みです。

次回は10月。話題の展覧会が一気にスタートする季節ですので、どんな音楽が飛び出すか――どうぞお楽しみに!

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