敬愛なる英国女王エリザベス2世は、今年で90歳。
先週末には、国を挙げての祝賀パレードが行われました。殿方たちの軍服の赤に、女王陛下のスーツのライトグリーンがあざやか。4月生まれの女王陛下のバースデーを6月に祝うのは、この季節が「英国が最も美しい季節」だからだそう。
ウィンブルドン・テニスなども、だから6月なんですね。
そんな季節に、さまざまな時代の英国のラブソングをご紹介できれば――!
ということで、週替わりリコメンダーを担当しているFM音楽番組「Memories & Discoveries」、6月は「英国からのラブソング」と題してお届けしました。
英国の美しい初夏をテーマにお届けした4曲は、以下のとおり。
1) ダウランド:グリーンスリーブス・ディヴィジョンズ16世紀の英国王ヘンリー8世が作曲した、という伝説もあるイングランド民謡。音楽とスポーツが得意で、6人のお妃を娶ったモテ男で有名な王様のエピソードをご紹介しました。2) パーセル:歌劇「アーサー王、またはイギリス偉人」~最も美しき島よ、すべての島にまさる島よ(歌:セイラ・マクリヴァー)17世紀、伝説の王を主役にしたバロック時代のオペラから、ビートルズやレディオヘッドまでつづく英国の「歌心」について解説。マクリヴァーさんの美声にスタジオがどよめいたのも忘れられません。3) エルガー:愛のあいさつ20世紀の英国を代表する作曲家、エルガーのラブソング。おしどり夫婦だった妻アリスに捧げたロマンティックなエピソードをご紹介しました。4)ヴォーン・ウィリアムズ:静かな午後(歌:イアン・ボストリッジ)同じく20世紀の作曲家によるラブソング。「歌っているボストリッジも私の大好きな英国紳士(オックスフォード卒、史学博士)なんですよ~」と発言したことで、パーソナリティーの女優・朝倉あきさんとのトークも盛り上がりました。
まだまだ語りたい英国はまたの機会にあらためて、次回7/4(月)深夜からの「Music & Discoveries」ではフランスより、ドビュッシーを主役にした「夏の夜のラブレター」をお届けします。
番組は、毎週月曜〜木曜28時〜29時30分(火曜〜金曜、朝4時〜5時30分)JFN系列32の全国のFM局で放送中です。
(たとえば東京の場合はTOKYO FM、新潟の場合はFM新潟になります。)
ネットからもお聴きいただけますので、ぜひ聴いてみてくださいね!
- アーティスト: ボストリッジ(イアン),ウォーロック,フィンジ,ウィリアムズ,ヴォーン=ウィリアムズ,パリー,スタンフォード,クウィルター,ブリテン,グレインジャー,ドレイク(ジュリアス)
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 1999/12/24
- メディア: CD
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