あけましておめでとうございます。
昨年中は変わらぬご愛顧をいただき、ありがとうございました。
2016年下半期は「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展」のブームを追い風に、音楽サロンでのトークや少女向け読み物の取材・執筆などがつづき、描いていた未来に導かれる不思議を実感しました。
頼もしき相棒たちとの出会いや、再会もありました。
その出会いが、長年の愛をつめこんだコンピレーション・アルバムへと結びつきました。感謝でいっぱいです。
Le Concert de Marie Antoinette（V.A.） / マリー・アントワネットの音楽会（V.A.）「マリー・アントワネットの音楽会」｜ワーナーミュージック・ジャパン
新連載もスタートしました。
三重県総合文化センター情報誌「MNEWS」のクラシック・コラム、じつは私の前の担当者は「ららら♪クラシック」でおなじみのピアニスト加羽沢美濃さん。年末にサロンのお客様から「雰囲気がとっても似ていますよね」と言っていただいたのは、うれしいお告げです。
春には三重でもサロンを開催。読者さんにお会いできるのが楽しみです。
マリー・アントワネットの音楽会|イベント詳細|三重県総合文化センター
音楽・マンガと並んで大好きなアートの新連載に、正式に関わることができた年でもありました。*1 今年はもっと、さまざまな土地に足を運べるかもしれません。
三菱一号館美術館 | 地の刻を知る | 三菱地所リアルエステートサービス株式会社
思い出深いのは、KinKi Kids 20周年記念のインタビュー。Yahoo!ニュースのトップになるなど、大反響をいただきました。同い年である堂本剛さんの言葉、忘れられません。
KinKi Kids「硝子の少年」からの20年を振り返る | 日刊SPA!
もうひとつ大反響だったのは、Chacot主催のバレエ公演「Ballet Princess」、通称「バレプリ」の振り返り座談会。
高野麻衣・宮本珠希・高橋森彦が振り返る、“プリンセスもの”の王道をゆく『Ballet Princess～バレエの世界のお姫様たち～』 | SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス
公演で萩尾先生にお会いできたことは、あらためて、人生の一大事でした。
あこがれの雑誌「FIGARO Japon」でそんな先生を筆頭とする”音楽的マンガ”の紹介をしたり、「バレプリ」座談会メンバーも関わる話題の本『Love Ballerina』で人気漫画家のジョージ朝倉さんの対談を担当したり。
あす6日に『昭和元禄落語心中』2期スタート＆初の原画集刊行を迎える雲田はるこさんへの「落語心中×音楽」インタビューや、『SHERLOCK』でベネディクト・カンバーバッチの吹き替えを務める声優・三上哲さんのインタビューも耳福だった……！
「ACT4」「25ans ONLINE」などでの連載や執筆、企画監修、司会やラジオ出演も続けさせていただいています。
その一つひとつが、私にとって大切な「試合」の連続です。
そして同時に、私の「日常」でもあります。「日常」も支配できない自分はなんていたらないんだろうと、落込むことも多々ありました。
12月7日の日経新聞にあった、サッカー岩政選手のコメントが心に残っています。
ディテールが勝敗を分ける。そのディテールを日々、突き詰めているかどうか。きょうだけディテールを突き詰めてもダメなわけで、大事なのは日常なんです。
ここ最近、ずっと胸に蟠っていたことが文字になっている、そんなふうに感じました。毎日ていねいに、謙虚に努力すること。そこから強さや、美しさは生まれるのです。
幸いなことに、私のまわりには、そんな美しい人たちがたくさんいます。私ももっともっと、努力をしよう。「日常」を鍛えよう――それが新年に、なにより感じたテーマでした。
仕事だけではありません。美しく装ったり、楽しいときは大声で歌を歌ったり、トレーニングで身体を整えたり、じっくりと時間をかけてお料理を作ったり。
「だって、できるだけのことやったもの」
そんな自分に誇りを持てるような、自分で自分にキスして眠れるような「日常」を重ねたい。
健やかに前進しつつ、新たな出会いと夢をたしかな形にしていきたい――そんなふうに思っています。
清く凛々しく美しく。
2017年も、すてきな音楽に出会えますように。
高野麻衣
――「スキ」の情熱で世界を変える！
Salonette http://www.salonette.net/
*1:学生時代から「歴史を軸に、音楽やアート、サブカルチャーまで、好きなものぜんぶを語れる人間になりたい」と言いつづけていたのですが、そういう人間も「おもしろい」と思ってもらえる時代が戻ってきたかな、と期待しています。
※ちょっと懐かしいビッグマウス↓