備えよ、未来に!

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あけましておめでとうございます。

昨年中は変わらぬご愛顧をいただき、ありがとうございました。

 

2017年も『マリー・アントワネットの音楽会』をはじめ、10年続けてきた執筆活動や、このSalonetteの記事がつないでくれた、たくさんの新しい出会いに恵まれました。

【お知らせ】高野麻衣コンピ第1弾『マリー・アントワネットの音楽会』発売! – Salonette

まず、大好きなアートやアニメにまつわるコンピレーション『アーブル美術館名曲シリーズ』や『クラシカロイド・オン・アイス』(ワーナーミュージック)の制作に携われたことは、大いなる喜びでした。

【掲載】スケクラBEST「クラシカロイド・オン・アイス」にて、解説担当 – Salonette

また、春に出版された『感動がいっぱい!音楽の伝記』(ナツメ社)も順調に版を重ね、その縁で新刊の制作も進んでいます。

秋には朝日小学生新聞増刊「おかあさん新聞」の取材等も重なり、同世代の母親やその子どもたち(とくに少女たち)のために何ができるかを、いつも考えるようになりました。これは、次の10年のテーマかもしれない、と奮い立っています。

【掲載】朝日おかあさん新聞一面にて「ママのためのクラシック座談会」 – Salonette

 

新連載もスタートしました。

去る10月より「Febri」(一迅社)のリコメンドにて、「アニメファンに読んでほしいマンガ」を隔月でご紹介しています。

第1回『マロニエ王国の七人の騎士』、第2回『不滅のあなたへ』に続き、発売中の2月号では第3回『薔薇王の葬列』をリコメンド。昨年ドハマりしていた「コニカミノルタ プラネタリウム」のガイドも書いています。

一迅社WEB | Febri

去年の今頃は「書きたいけど書く場所がない(からまずここに書く!)」と宣言していた「マンガ・アニメ」レビューを書かせていただいていることが、ほんとうに感慨深く、感謝でいっぱい。近々、もうひとつの新連載と、スペシャル企画のお知らせもできる予定です。

 

インタビューでの出会いもたくさんいただき、どれも感慨深いものばかりですが、やはり木村拓哉さんにいただいた勇気は破格でした。

【掲載情報】SPA!にて、木村拓哉さん単独インタビュー! – Salonette

Yahoo!ニューストップは当然のこと、ファンの皆さんから編集部に高野への「お礼の手紙」が届く大反響ぶり。インタビュアーにはなかなかできない経験です。

おかげさまで同誌ではもちろんのこと、新たな媒体でインタビューの仕事をいただいたり、事務所やレコード会社からご指名をいただいたりと、まさに「仕事の報酬は仕事」(©古谷兎丸先生)を痛感する一年でした。

年末年始にかけてアップされた記事についても、のちほどご紹介いたします。

 

現在はこの1月のイベント2本と新刊2冊の執筆をしながら、「ACT4」「25ans ONLINE」などでの連載や企画監修、メディア出演を続けています。

TOKYO FM『DAIGOのOHAYO-WISH』へのゲスト出演も毎回楽しみですが、女優・朝倉あきさんとの「クラシック・プレイリスト」は、早いもので3年目!

【出演】TOKYO FM「DAIGOのOHAYO-WISH!!」にて「親子で冬のクラシック」 – Salonette

【出演】Memories & Discoveries 第18回 「アーブル美術館のラブソング」 – Salonette

 

1/9(火)からのOAでは、1/20(土)に音楽講座「お茶会クラシック」でも取り上げるチャイコフスキーをテーマに、爆笑乙女トーク(?)が盛り上がりました。

あす1/6(土)は、これも記念すべき出会いとなった「音色紀行」への初ゲスト出演。大好きなホームズの誕生日に、ヴィクトリア朝の音楽生活について語ります。

【お知らせ】麻衣とそよかのお茶会クラシック 第4回「チャイコフスキーとロシア・バレエ」開催 – Salonette 

【お知らせ】音食紀行「シャーロック・ホームズ生誕祭2018 ~ヴィクトリア朝英国を讃えて~」開催 – Salonette

今年もみなさまと、さまざまな場所で愛を分かち合えたら幸いです! 

 

***

 

さて、改元を翌年に控え、平成最後の年となる2018年。

いつにも増して、皇室や英国王室のサーガに惹かれる年明けでした。

執筆のあいまに『良子皇太后』と『ヴィクトリア女王』を読破し、つづけて話題の英国王室ドラマ『ザ・クラウン』を一気見。いまはエリザベス2世の王配フィリップ殿下や、伯父であるウィンザー公爵の清濁併せ呑みっぷりに夢中です。

(『ザ・クラウン』については後日、じっくり書きたい!)

 

色でいえばケンブリッジブルーやエクリュ――「ばらとモーツァルト」ではないけれど、そういう、私の核みたいなものへの愛を強烈に感じているのです。

一方で、いままで思いもしなかったような壮大な挑戦をひらめいたり、幸運にも舞い込んだり。新しいスタートに向けて基盤を整えていく、そんなタイミングなのかな、と思うことも多々あります。

そんなとき出会ったのが、

未来に備えなさい。備えとは、己を簡潔にすることよ。

ということばでした。

昔習ったボーイスカウトの規範は「備えよ常に(Be Prepared)」。いついかなる場所で、いかなることが起こっても善処できるよう、常々準備を怠ることなかれ、という意味です。 

これまで私はこのことばを、防災など一面的な意味でしか理解していませんでした。

でもいまは違います。挑戦には、あらゆる備えが必要になります。美しく暮らしつつ、志を実行に移すためには、不要なものをそぎ落として心身ともに身軽であることも必要です。

枠にとらわれずときめきに素直に生きたいけれど、引き出しを開けたときすかさず必要なものを取り出せるように、思考を整理しておくことも必要です。

私がこうしてブログを書き続けるのも、そのためなのでしょう(時々、滞るけど)。

伝説的バレリーナのマイヤ・プリセツカヤは、こんなふうにも言っています。

常に、自分がなぜそこにいるのか、意味を考えなさい。

 

「未来に」――目的語を変えるだけで、「備え」がこんなに輝かしく思えるなんて発見でした。先達のことばに、そして考え続ける日々を過ごせていることに、感謝します。

年を重ねることは、なりたい自分に近づくということ。

これまで迷ったり悩んだりしてきたことでも、ある日ふと、真っ青な空が現れるように視界が晴れ、わかるようになる。自分が成長したのを感じる。

こういうとき、大人になるって楽しいと思うのです。

 

清く凛々しく美しく。

2018年も、すてきな音楽に出会えますように。

 

 

高野麻衣

――「スキ」の情熱で世界を変える!

Salonette   http://www.salonette.net/

 

マリー・アントワネットの音楽会

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  • アーティスト: オムニバス(クラシック),ダニエルズ(デイヴィッド),マルティーニ,ラモー,モーツァルト,オグデン(クレイグ)
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2017/01/11
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