OTTAVA Domenica 第6回「夢見るフランス」(11月9日放送)

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ふらんすに行きたし思へども ふらんすはあまりに遠し
せめて新しき背広をきて きままなる旅にいでてみん
――萩原朔太郎「旅上」より

ガラ・コンサートの興奮も冷めやらぬ日曜日の午後、今週もOTTAVA Domenicaの時間がやってきました。

今週のテーマは「夢見るフランス」。
よくある少女趣味と見せかけて、その心は「異国にあこがれること」のあれこれ。

ル・ポエム・アルモニークの来日や永井荷風の文化論を中心に、今週も刺激的なおしゃべりをお届けします。

写真は、インスピレーション源となったBunkamuraザ・ミュージアム「夢見るフランス絵画」展内覧会の様子です。

音楽の力で、みなさまを朔太郎のような“旅”に誘えますように。

 

【3時のモーツァルト】
交響曲第31番「パリ」

【きょうの朗読】
ヴェルレーヌ「ましろの月」(永井荷風 訳、レイナルド・アーン作曲)

【麻衣のオススメ】
『ミッドナイト・イン・パリ』

「都市と人々」を愛するウディ・アレン監督の42作目は、1920年代のパリと芸術家たちに心酔するハリウッドの脚本家(オーウェン・ウィルソン)が、午前0時の鐘とともに現れる謎のクラッシクカーに乗ってあこがれのサロンにタイムスリップする夢物語。フィッツジェラルド夫妻にヘミングウェイ、ガートルード・スタイン、コール・ポーター、ジャズ歌手ジョセフイン・ベーカーにピカソにダリといったそうそうたる登場人物のなか、主人公はピカソの愛人で、モディリアーニやブラックも虜にしてしまった美女アドリアナ(マリオン・コティヤール)と恋に落ちるのですが……。過去は美しく見えるもの、と学んだ主人公が21世紀のパリの雨にほっとするラストもロマンチック。“異邦人の目”で切り取った魅惑的な風景に、トリップできることうけあいです。

ミッドナイト・イン・パリ [DVD]

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