INTERIOR
2014年おきにいりの一枚。
花を欠かさないのはもちろんですが、「壁で人生のストーリーが7割決まる」ときいてから、そこをいかに彩るかを意識するようになりました。やっぱり一番ほしいのは本物のアート。名画のレプリカより、橋爪彩さんのような、現代に活躍する作家の新作を手にするのが夢だから――まずは画集で!
- 作者: 橋爪彩
- 出版社/メーカー: 青幻舎
- 発売日: 2014/10/18
- メディア: 単行本
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JAPONISM
歌舞伎をはじめ、能、雅楽、日本舞踊と、たくさんの日本の伝統文化を初体験しました。イギリスのフォークミュージック、オーケストラなどとのコラボレーションが多かったのも特徴です。
写真は、東京国際映画祭の「歌舞伎座スペシャルナイト」。市川染五郎さんの歌舞伎舞踊『石橋』とチャップリンのサイレント映画『街の灯』の二本立てを鑑賞しました。幕間には、歌舞伎座開場当時の明治の味を再現した幕の内弁当を。美しいモノクロの映像と、オーケストラの音色。おかしくも上品なコメディ。そして悲しいほど純粋な、チャーリーの無償の愛。さまざまな国の人びとや、子どもたちがいっせいにあげる笑い声、そしてTHE ENDとともにわきおこった拍手。
もっと日本文化を語れる人になりたい。国際映画祭ならではの経験ができて、ほんとうに幸福でした。
KNIGHT
騎士、という存在が好きです。2014年前半は『ゴシップガール』のチャック、後半は『ボルジア家 愛と欲望の法王一族』のミケロットがベスト・オブ・ナイト。
騎士は信念の人である。ポーズがどうであれ、絶対に人間を信じていないとなれなくて、信じているからこそ、周囲や生きることへの慈しみと、心地いい距離感がある。わたしはそういうひとをみんな、騎士だと思ってる。どんな天才より、わたしはそういう騎士を尊敬してる。騎士は決して、社会的地位とか年齢じゃないし、ただ態度がジェントルということでもない。人間を信じてる、人間的にまっとうなひと。不良を気取っているくせほんとうは育ちがよくてひとを見捨てることができない騎士道精神の持ち主が、わたしはだいすきなのだ。(メモより)
LADUREE
あいかわらずマカロンも大好きです。
今年はラ・フォル・ジュルネの頃から、大好きな丸の内仲通りに路面店が登場。ブレア・ウォルドーフを気取って、小腹がすいたらマカロン、ができてうれしかった。一番好きなのはローズ。妹はピスタチオ派。マカロンの味と老舗のエレガンスに関しては絶対の信頼をおいているので、ミーハーすぎるコラボ商品は控えめにしてほしい(要望)。
MOZART!
わが最愛の男を描いたウィーン・ミュージカル『モーツァルト!』を初観劇しました。
『エリザベート』と同じクンツェ&シルベスターコンビのほの暗い心理ドラマ。ライバル役サリエリというキーパーソンを一切出さないことで、天才の孤独と天才に振り回される家族たちの苦悩が浮き彫りになる。「僕こそミュージック!」と絶唱するモーツァルトの声がいまも残っています。
観劇したのは山崎育三郎さん主演の回。コンスタンツェ役は平野綾さんでした。山崎さんの無邪気さがぴったりだったのはもちろん、驚いたのは平野綾さんの、場を支配する華! 花總まりさまとWキャストだった『レディ・べス』を見逃したことを、心から悔みました。彼女のことは2015年、追いかけていきたいと思います。
NANTES, FRANCE
20周年のナントのラ・フォル・ジュルネを取材し、『新潮45』にルポルタージュ「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの10年」を書かせていただきました。
テーマは「アメリカ音楽のパノラマ」。さまざまな発見のなかでも印象的だったのが、生まれてはじめて体験したジョン・ケージの4’33゙。「聞こえるものすべてが音楽」という現代音楽らしいコンセプトは、一見スノッブにみえるけれど、体験してみるとまるで違う。客席に向けられた楽譜をのぞきこむおばさんやおじいさん。全身が耳になったような、アトラクションのような感覚でした。ナントで、ラ・フォル・ジュルネで出会えてよかった!
写真は最後の夜に見た三日月。なぜ音楽を伝えたいのか、真剣に考えたい。政治や経営学をもっとしっかり学びたいと、痛切に感じました。
OIL
食べるものから肌につけるものまで、オイルが大好きになりました。特別にお気に入りなのがSHIGETAのローズオイル「ブロッサム」。大好きな薔薇を中心に、イランイランやゼラニウムがブレンドされた香り。包まれるだけで幸福になります。
PRINCESS
おなじみ25ansでは、今年も「プリンセス」についてたくさん語らせていただきました。
とくに、11月号の「2014年プリンセス事情徹底解説」では、しなやかに強くなった姫たちを、『アナと雪の女王』からスペイン王妃レティシア、新国立劇場のオペラや国際音楽祭NIPPON、「わたしのマーガレット展」まで幅広くご紹介しました。編集者さんや読者さんに「ディープでおもしろかった!」とメッセージをいただき、手ごたえを感じました。
カルチャーが好きだけれど、キラキラしていたい。そういう気持ちをこれからも大切に、かたちにしていきたいと思います。