OTTAVA Domenica 第25回「すべての物語へ捧ぐ」(3月22日放送)

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本日のOTTAVA Domenicaは、女優・小橋めぐみさんをお迎えしての「物語と音楽」大特集!

小橋めぐみさんは、映画やドラマや舞台で活躍するほか、「本好き女優」として知られ長く書評連載もつづけている文化系女優。14歳までバレリーナを目指していたこともあり、クラシック音楽も大好きで、OTTAVAの熱心なリスナーでもあります。

「音楽は妻、バレエは恋人」の林田さんとの意気投合ぶりはもちろん、女優という職業の知られざる一面もたっぷりお届けします。

旬の話題では、若き演奏家たちのデビューの場でもあった「芸劇ウインド・オーケストラ 第1回演奏会」の総括も。指揮者・井上道義さんの驚きの指導とは?――「表現」をする仕事の奥深さには、どんなジャンルでも驚かされます。

 

【3時のモーツァルト】
ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」~第1楽章

 

【日曜日の本】&【麻衣のオススメ】
[小橋めぐみ・選]

音楽嗜好症: 脳神経科医と音楽に憑かれた人々 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

音楽嗜好症: 脳神経科医と音楽に憑かれた人々 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

[高野麻衣・選]

浦久俊彦『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』(新潮新書)

リサイタルという形式を発明した「史上初のピアニスト」フランツ・リストは、音楽史上もっともモテた男である。その超絶技巧はヨーロッパを熱狂させ、失神する女たちが続出したという――そんな伝説(?)を切り口に、聴衆の大衆化、ピアノ産業の勃興、スキャンダル(ジャーナリズム)がスターをつくり出すメカニズムなど、19世紀の社会背景が生き生きと描写されていく。リスト好きはもちろん、私のような「19世紀マニア」や「女性史に興味がある」という方にもたっぷり楽しんでいただける一冊です。

なによりも私はこの本によって、19世紀の芸術サロンの女主人たちのエレガンスと「情報をいくら積み重ねても、知性にはならない」という考え方に共感し、自分たちのサロンを立ち上げました。これは真剣な事業です。マリー・ダグー伯爵夫人やコジマ・ワーグナー、古今東西のサロニエール、そしてポンパドゥールやアントワネット。歴史から無視され、あるいは軽んじられてきた文化の立役者たちに光を当てるのが、私の夢なのです。

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか (新潮新書)

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか (新潮新書)

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