OTTAVA Domenica 第34回「夏への扉」(5月31日放送)

5月最後のOTTAVA Domenica、テーマは「夏への扉」。

リュートチェンバロの涼しげなバッハに始まり、リヒャルト・シュトラウスが厳しかった父に捧げた音楽まで、これからの季節を先取りするようなさわやかな気分をお届けしました。

「旬の話題」でご報告したのは、二期会『ジューリオ・チェーザレ』総稽古のようす。エジプトを舞台にクレオパトラやカエサルがはじけまくるバロック・ファンタジー・オペラとともに、次回の『魔笛』もご紹介。林田さんも20年以上のつきあいという宮本亜門さんの演出に、期待が高まります!
http://www.nikikai.net/index1.html

また、「ジギルとハイド」のハイド側・林田委員長から、サマーフェスティバルのご紹介も。現代音楽の祭典らしく「変な曲」満載ですが、聴いているうちやみつきになることうけあいです!
http://www.suntory.co.jp/sfa/music/summer/2015/

「3時のモーツァルト」につづいては、「日曜日の本」。ジギル側・林田博士、そしてみなさまとともに、「モーツァルトを聴いて、本を語る」ゆたかな日曜の午後になりました。

今週も、どうぞすてきな一週間をお過ごしください。

 

【3時のモーツァルト】
弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421~第1楽章

 

【日曜日の本】
[林田直樹・選]

モーツァルト (ミュージック・ライブラリー)

モーツァルト (ミュージック・ライブラリー)

[高野麻衣・選]

マリー・ダグー―19世紀フランス 伯爵夫人の孤独と熱情

マリー・ダグー―19世紀フランス 伯爵夫人の孤独と熱情

【麻衣のオススメ】
カティア・ブニアティシヴィリ『リスト・アルバム』

19世紀、そしてフランツ・リストへの愛と興味がとどまりません。今週は「日曜日の本」でご紹介した『マリー・ダグー 19世紀フランス 伯爵夫人の孤独と熱情』(坂本千代、春風社)にちなんだアルバムのご紹介です。

数多くのすぐれた音楽家を輩出してきた国グルジアから登場したスター、カティア・ブニアティシヴィリ。出会いは2010年のラ・フォル・ジュルネでした。その後、マルタ・アルゲリッチやギドン・クレーメル、パーヴォ・ヤルヴィといった偉大なアーティストから惜しみない賞賛を送られ、ウィーン楽友協会からは 2011/2012のシーズンにおける「ライジング・スター」にノミネート。ソニー・クラシカルと専属契約を結んだ1作目は、ちょうど生誕200年を祝っていたフランツ・リストの作品集でした。超絶技巧と神秘主義が同居したリストの作品集は、端正でミステリアス。名曲から晩年の内省までの選曲と、アートワークにも注目です。

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