OTTAVA Domenica 第29回「トロンボーン吹きに悪いやつはいない」(4月26日放送)

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先週(4/19日放送分)お休みをいただき、半蔵門スタジオから初の放送です!

本日は芸劇ウインド・オーケストラの若い音楽家とともにさわやかにスタート。まもなく開催されるラ・フォル・ジュルネの話題もたっぷりでお届けしました。

3月初旬からおよそ2ヶ月ぶりとなる「今月の芸劇ウインド・オーケストラ」。第3回のゲストはトロンボーンの井上亮さんと竹内優彦さん。
5月3日、ラ・フォル・ジュルネの地上広場キオスクコンサート(東京国際フォーラム)にトロンボーン・トリオで出演する予定ということで、楽器の魅力や意気込みをたっぷり届けてくれました。

「ハーモニーを作るのが好きだから、僕たちみんな仲がいいんです」

というセリフに感動。トロンボーン奏者はきっと、気のいいヤツラに違いない!

つづいて「旬の話題」では、先々週お伝えした「ブルックナーの大プロジェクト」を大発表!  好評の林田さんによるブルックナー実況のほか、リスナーのみなさんからのお便りもたくさんご紹介させていただきました。NAXOSのスクリャービン没後100周年のエクスタシーな新譜も注目です。

今週も、どうぞすてきな一週間を!

 

【3時のモーツァルト】
セレナード第9番 ニ長調 K.320(ポスト・ホルン)~第1楽章

 

【日曜日の本】&【麻衣のおすすめ】
平野啓一郎『葬送〈第1部(上)〉』 (新潮文庫)

1830年代、パリ。ポーランドからやってきた音楽家ショパンは、その流麗な調べと物憂げな佇まいによって、瞬く間に社交界の寵児となった。貴婦人たちが注視するなか、女流作家ジョルジュ・サンドが彼を射止めるが、その繊細に過ぎる精神は、ある孤高の画家をその支えとして選んでいた――近代絵画を確立した巨人ドラクロワとショパンの交流を軸に、華麗なるパリの時代を描く長編小説です。

ショパンの死へとつづく3年間の出来事を、画家ドラクロワを中心に、群像劇として描き出した大変な力作。出版された当時(2005年)には、ふたりの主人公はもちろん、登場人物の心の奥までを描き出した洞察力――音楽の解説書などでは絶対に味わえない生々しさに脱帽しました。書きこまれた文章から、実際にパリやポーランドを訪れてショパンの足跡を追った平野さんの愛があふれています。

さまざまな毀誉褒貶に巻き込まれながら、選ばれた者にしか理解できない深い孤独を抱えたふたりの天才の物語。21世紀を代表する音楽小説として、絶対に読んでおきたい作品です。

葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫)

葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫)

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