ローザンヌ国際バレエコンクールが閉幕。春はもうすぐ、という気持ちにさせられる年中行事です。
昨年末にはバレエと、それに憧れる女子文化への愛がたっぷりつまった、夢みたいなスタイルブック『Love Ballerina』が登場。発売直後から話題となりました。
ヒットのひみつは「大人気バレリーナ10人に密着!彼女たちのON&OFFを大公開!」という、ありそうでなかった切り口か。
相原舞(ABT)、浅川紫織(Kバレエ カンパニー)、飯島望未(チューリッヒ・バレエ)、石井久美子(マリインスキー・バレエ)、オニール八菜(パリ・オペラ座バレエ)、小野絢子(新国立劇場バレエ団)、川島麻実子(東京バレエ団)、倉永美沙(ボストン・バレエ)、近藤亜香(オーストラリア・バレエ)、高田茜(英国ロイヤルバレエ)――「今をときめく人気バレリーナ10名」のスタメン感のももちろんあるのでしょうね。
『Love Ballerina』でも、私はマンガ(と音楽)担当。
マンガを本気(ガチ)で愛するKバレエ カンパニー浅川紫織さんと、現在週刊スピリッツで『ダンス・ダンス・ダンスール』連載中のジョージ朝倉さんの対談を担当しました。
インタビューはちょうど、『ダンス・ダンス・ダンスール』3巻発売の翌日。
音楽の化身みたいな最強主人公・潤平が「バレエってなんだ?」に向き合う成長物語は、ジョージさんならではのグルーヴ感満載。感情が高ぶっていつも、たまらなくなります。
「こんな音符の表現、見たことない!」
といつも感嘆していたので、ジョージさんの口から「音楽への憧れを描いている」という言葉が出たときには泣きそうになりました。
日本のボーイズバレエ界の活躍は、熊川哲也の登場以来、高まる一方です。
そんな熊川さんのもとで研鑽を重ね、後進を厳しく指導もするプリマ。「ボーイズ」を支点にバレエと出会い、その核心にせまっていく人気漫画家――おふたりの会話は、聴いているこちらもとてもエキサイティング。
そして骨格ないし筋肉へのこだわりや名作バレエマンガ群による「おそロシア」教育など、マニアックで最高の時間でした!
ヒットのひみつと書きましたが、『Love Ballerina』がすばらしいのは、バレエ、音楽、マンガといった「カルチャー」にとどまらない、衣食住を含めた「女子の憧れ」をすべてつめこんでいるとろ。
たとえば「パリ・オペラ座で活躍するオニール八菜さんのディオールのドレス、最高にエレガント!」だとか、
「ABT相原舞さんのNYマップ、今度の旅の参考にしよう!」「このレシピで、バレリーナみたいにきれいになれるかな」だとか。夢と憧れでいっぱいになります。
【Lave Ballarina Column】
・バレリーナのトウシューズをCHECK!
・MY FAVORITE COSTUME
・好きな役&いつか踊ってみたい役
・SNSで分かるバレリーナなう
・私のバイブル Ballet DVD
・私の最愛コスメ for stage
・BACK STAGE PHOTOS
・my MOTTO is XXXX ほか
なにより、編集者・宮本珠希さんの本物(ガチ)のバレエ愛がいちばんの勝因だと、私は考えています。宮本さんとは女性誌のお仕事で出会ったのですが、編集者としてはもちろん、バレエ評論をするときの真剣なまなざしにいつも感服してしまう。
昨年はチャコット主催の『Ballet Princess~バレエの世界のお姫様たち~』でもご一緒し、評論家・高橋森彦さんも交えてがっつり語り合いました。
私も長年愛しつづけてきた女性誌のいいところをたくさん応用しながら、バレエ愛好者こそ納得のクオリティ――やっぱり『Love Ballerina』は、わが夢のムックなのです。
わたしは音楽で、絶対にこれを作ります!
★世界が恋する10人のバレリーナ初のSTYLE BOOK! 『Love Ballerina』