イープラス運営の情報メディア「SPICE」にて、3月末に行われたバレエ公演『Ballet Prinsess~バレエの世界のお姫様たち~』を振り返る記事を掲載していただきました。
鼎談させていただいたのは、実際に劇場でもご一緒したバレエ評論家の高橋森彦さん、宮本珠希さん。
専門家のおふたりに対し、私はおもに「プリンセス研究家」、そして宣伝画を担当した「萩尾望都先生の大ファン」としての立ち位置で、熱く語らせていただきました!
『Ballet Prinsess~バレエの世界のお姫様たち~』は、バレエ用品メーカーであるチャコットが「従来のファンの枠を超えたたくさんの人びとにバレエの素晴らしさを伝えたい」という志のもと、「プリンセス」をテーマに企画した主催公演です。
その志に共鳴した萩尾先生が愛らしい宣伝画を手がけ、話題を呼びました。
名作古典であり、音楽ファンとしてもなじみ深い『眠れる森の美女』『シンデレラ』に新作『白雪姫』を加えてマッシュアップした本作には、日本を代表するカンパニーのトップダンサーたちが集結。
バレエ初心者にもわかりやすいのに本格派、かつ主人公の少女アン(子役)の成長物語としても完成度が高い、素晴らしいステージでした。
高野:プリンセスとは夢を実現する力となり得る、自分の先にいて導いてくれる存在です。「Ballet Princess」の冒頭の場面でピルエットができなかった少女アンちゃんが最後にできるようになるのは、プリンセスへの憧れの力だと思います。あの瞬間、「プリンセスたちに出会ったから、アンちゃんが頑張ったんだ!」と脳内で補完しました。客席から拍手が起こったのはきっと、皆さんがそう捉えたからですねよね。「美しいドレスを着た女の人」というビジュアルだけでないプリンセス精神が良く伝えられていました。
これがまさに、いちばん率直な感想。
こういうまっすぐなメッセージって、じつは最近、少なかったりしますよね。だからこそ、ほんとうに有難味がありました。
(萩尾先生も感激されていたと伺い、いっそう有難味を感じました!)
楽しい時間をすてきにまとめてくださった高橋森彦さん、「麻衣さんにぴったり!」と声をかけてくださった宮本珠希さん、チャコットの皆様、そしてあたたかいお言葉をかけてくださったわたしの神様、萩尾先生に感謝をこめて。
本作と萩尾先生のご縁のきっかけになった『フラワー・フェスティバル』他、文中でご紹介したバレエ漫画もぜひ、手に取ってみてください。
歌と踊り(バレエ)はやっぱり、プリンセスの必須科目なのです!
➢『あらしをこえて』所収
➢『青い鳥-ブルーバード-』『ロットバルト』所収
- 作者: 萩尾望都
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